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2025.12.10 遺品整理について/生前整理について
コラム
記事を読む空き家、そのままになっていませんか?
空き家が増える今、できること 冬が訪れ、日が出ている時間が随分と短くなってきました。 夕方5時を過ぎるとすっかり暗くなり、ふと目に入るのが明かりのつかない「空き家」です。明るい時間は気にならなかったのに、暗くなると急に存在感を増し、不安な気持ちになることもあるのではないでしょうか。実際、空き家は全国的に増加傾向にあり、大橋運輸がある瀬戸市にも3,000戸を超える空き家があるそうです。※令和5年住宅・土地統計調査より 空き家の増加は防犯面や衛生面でのリスクが高まるだけでなく、地域の景観や資産価値にも影響を及ぼすため、大きな社会問題となっています。 「実家を相続したけれど、すでに自分の家がある」 「解体費用が嵩みそうで手が出せない」 「遠くに住んでいて自分では片付けられない」 「いつか自分や家族が使うかもしれない」 このような背景から、使用目的がなく放置された空き家が全国で増えています。 令和5年住宅・土地統計調査によると、長期間放置されている空き家は全国で380万戸を超えており、2018年から2023年の5年間で約37万戸も増加しています。さらに、今後20年でその数は1.5倍に増える見込みとされています。 人の出入りがないと、家は早く劣化していきます。屋根や外壁の傷み、雨漏り、カビの発生など、建物自体のダメージが深刻になるだけでなく、不法侵入や放火といった犯罪の温床になることもあります。また、寒い季節には動物が暖を求めて住み着くこともあり、害虫やネズミの発生、悪臭など、近隣住民への被害も考えられます。 空き家は犯罪の温床に 放置された空き家は、ドアや窓の老朽化により侵入しやすくなっていたり、草木が生い茂り視界が遮られていたりします。警察庁によると、空き家に残された金品を狙う窃盗事件は、2020年から2023年の間に2.5倍となり、2023年には8,000件を超えました。※読売新聞2024年2月20日 また、空き巣などの窃盗被害だけでなく、不審者にとって空き家は恰好の潜伏場所になり得ます。中には、空き家が薬物の保管場所に使われていたり、特殊詐欺の受け取り場所に使われていたケースもあるそうです。 空き家には、放火の危険性もあります。消防庁がおこなっている統計調査によると、2024年に起きた火災37,141件のうち、放火や放火が疑われる出火は3,904件と、10%以上を占めています。人目につきにくかったり、ごみや雑草が燃えやすい状態で放置されていたりする空き家は、こうした放火の対象になるリスクも高まります。 一方で、空き家がそのまま放置されてしまう原因には、税制上の問題もありました。土地や家屋には固定資産税という税金がかかります。これが、どんなに古くても家が建っているだけで軽減措置を受けられることから、様々な問題があるにも関わらず空き家を取り壊すことをためらう所有者が少なくありませんでした。 このような問題を減らすため、2023年に改正空き家法が施行されました。この改正によって、今すぐにでも倒壊する恐れのある「特定空き家」だけでなく、将来「特定空き家」になる恐れのある「管理不全空き家」においても、認定されると固定資産税の軽減措置が解除されることになりました。「管理不全空き家」に認定され軽減措置が受けられなくなると、固定資産税は最大4.2倍に増額されます。そのため所有者には、 ・定期的な点検・修繕を行い、劣化を防ぐ ・必要に応じて売却や賃貸など、利活用を検討する などの対応が、より求められるようになりました。 また、自治体によっては解体費用の補助制度がある場合や、空き家の活用についてNPOなどの団体と連携しサポートをおこなっている場合もありますので、空き家を所有した際には一度自治体に相談することもお勧めです。 お片づけはプロにお任せください 「いずれ自分や子どもが使うかもしれない」と考え、残しておく場合でも、定期的な管理は欠かせません。人が住んでいない家は空気がこもりやすく、湿気やカビの原因になります。換気や通水、庭の手入れ、屋根や外壁の点検など、こまめなケアが必要です。 また、空き家の管理や解体を考える際、避けて通れないのが「家財の整理・片付け」です。長年住んでいた家には、思い出の品や大切なものがたくさん詰まっています。とはいえ、実際には仕事が忙しかったり、遠方に住んでいたり、大きな家具もあったりと、ご自身の手でおこなうには、時間も体力も必要で大変な作業です。 そんなときはプロにお任せください。大橋運輸では、大きな家具から食器や衣類など細かい日用品まで、幅広くお引取が可能です。お片づけを進める中で見つかった貴重品やアルバムなど、大切なものは丁寧に保管し、責任を持ってお客様にお返しいたします。探し物がある場合も、スタッフが一緒にお探しいたしますので、安心してお任せください。 お片づけの後、土地の売却や建て直しのために解体をお考えという場合も、併せてご相談ください。 お見積りは無料で承っております。 お気軽にご相談ください! -
2025.11.01 遺品整理について/生前整理について
コラム
記事を読む「仏壇じまい」ってどうやるの?
「仏壇じまい」とは 「仏壇じまい」とは、仏壇を片付け、供養の場を閉じる一連の行為のことを指します。 ご先祖様を供養し日々手を合わせる場所ですから、仏壇じまいは単なる片づけや捨てること ではなく、宗教的・精神的な意味もある大切な行為です。 引越や生前整理、遺品整理を考えるタイミングで、 仏壇じまいについても一緒に考えられる方も多いかと思います。 大橋運輸にも、仏壇のお片付けについて、日々相談のお電話が多く寄せられています。 ここでは、仏壇じまいの進め方について、大橋運輸に寄せられる相談をもとに考えていきます。 仏壇じまいが必要になるタイミング 「施設に引っ越すから、仏壇は持っていけない」 「親が亡くなったから実家の片付けをしたいけれど、仏壇をどうしたらいいのかわからない」 「自分で片付けを進めているけれど、仏壇をそのまま捨てるのはさすがにちょっと……」 大橋運輸には、日々このようなお悩みが寄せられます。 年齢やライフスタイルの変化、世代交代によって、仏壇という供養の形が 生活に合わなくなってしまうことは、決して珍しいことではありません。 小さな仏壇に代えたり、永代供養をしたりと、現代の供養の形は様々です。 大切なのは仏壇という形にこだわることではなく、供養の気持ちを大事にすることです。 そのためには、仏壇じまいを丁寧に、きちんとおこなうことが大切です。 あとからご家族と揉めてしまったり、後悔を残したりしないために、 話し合いと手順を踏んで、気持ちの良い仏壇じまいにしましょう。 仏壇じまいの手順 ①相談 まずはご家族やご親戚など、仏壇に関わりのある人と相談をしましょう。 仏壇じまいをしたあとの供養の形や、誰が費用を出すのか、などを決めておくと 今後の手順をスムーズに進めることができます。 ②お精抜き(魂抜き) 仏壇じまいをすることが決まったら、次は「お精抜き(魂抜き,閉眼供養)」について決めます。 お精抜きとは、仏壇やお位牌に宿る魂を見送り、仏具としての役目を終えてもらうためにおこなう供養の儀式のことです。普段から懇意にしているお寺や宗派があれば、そちらでお願いできるか聞いてみましょう。 浄土真宗の場合は、亡くなった方の魂が仏壇やお位牌に宿るという考え方がなく、教義上お精抜きも必要としていません。代わりに、仏様にお礼をし、仏壇からご退座いただく意味合いをもつ「遷座法要」という儀式があります。 ただ、特にこだわりがないという場合でも、何もせずにそのまま処分、となると少々抵抗がある方も多いかと思います。大橋運輸は地元のお寺と提携しておりますので、お片付けと併せて弊社で手配させていただくことも可能です。 ③お片付け・搬出 お精抜きが終わったら、いよいよ仏壇のお片付けに移ります。 仏壇の中には、ご位牌や細かな仏具のほかに、通帳や印鑑、登記簿謄本など、大事なものも しまわれている場合があります。必要なものが残っていないか、改めて確認しましょう。 搬出作業は、小さなものであればご自身で集積所に持っていくこともできるかもしれませんが、 無理をしてご自身が怪我をしてしまっては、元も子もありません。 ぜひ、お片付けのプロにお任せください! 大橋運輸では、お客様がこれまで大切にされてきた仏壇を、丁寧に運搬・お引取いたします。 また、仏壇だけのお引取はもちろん、お家全体のお片づけも一緒にお手伝いさせていただくことも可能です。 お見積り・ご相談は無料で承っております。 お気軽にお問い合わせください! -
2024.12.20 生前整理について
コラム
記事を読む「生前整理」と「気持ちの整理」
~人生100年時代 これからの人生をより豊かに~ 「生前整理」と聞くと、マイナスなイメージを持つ方もいるかもしれません。 ですが、「生前整理」とはこれからの生活をより良いものにするためのものだと 私たちは考えています。 ただ要らなくなったものを手放すのではなく、「自分」と向き合い、 本当に必要なものなのかを考える気持ちの整理といえるのではないでしょうか。 とある業者のお客様アンケートによると、 物を捨てられないと回答した方は55%もいるそうです。 日本では伝統的に「もったいない」という考え方が根強いですが、この「もったいない」を 間違えると、気づけば足場を物で埋め尽くし、いつかは物で溢れかえった場所で 生活せざるを得ない状況を作ってしまいます。 《なぜ、捨てられないのでしょうか?》 ・まだ使えるかもしれないという「もったいない」の気持ち ・過去の思い出や感情を思い出してしまい、捨てることに対しての罪悪感 ・捨てる作業が面倒 ・分別が大変・正しい分別の仕方がわからない ↓ 今はリサイクル・リユースできる時代! 捨てずに持っていることが「もったいない!」 【手が止まってしまった時はどうすればいいの?】 ①箱を3つ用意して、「いる物」「いらない物」「迷った物」に入れていく ★手に取って5秒で決められなかったものは「迷ったもの」に入れる ②「迷った物」は期間を決めて保管してみる 「〇ヶ月経ったら捨てる」、「その時点で捨てられないのであれば捨てない」というように、 あらかじめルールを決めておく ③新しい使い方を見つける 使いたい人に使ってもらう方が、ものにとっても幸せな選択です。 【捨てられない物はどうすればいいの?】 ①思い出のもの ・手紙 ・写真 ・日記 など ↓ 1冊のノートに貼ってまとめて収納がおすすめ!(コンパクトでいつでも見られる!) ②人形・ぬいぐるみ ・売却する ・施設や発展途上国などに寄付する ・神社等で供養してもらう ③形見のジュエリー・時計 ・リモデルして身近なアクセサリーとして使う (ジュエリーショップによっては、リモデルと同時に買取をしてくれる所もあります) 【生前整理のメリット】 ・ケガ予防・防災に繋がる ・親族の負担を減らすことができる ・本当に大切なものだけが手元に残る 「捨てたいものと捨てられないものが混ざってて整理するのが億劫…」 という方にも寄り添いながら、お片付けのサポートもしています! 生前整理担当のスタッフもいますので、お気軽にご相談ください! -
2024.11.29 生前整理について
コラム
記事を読む親の気持ちに寄り添い、生前整理をすすめるコツ
子「それ、もうずっと使ってないでしょ?捨てなよ」 親「これはあの時に~さんから頂いたものだから…」 ご両親とお片付けしたことある方は、このような「捨てたいのに捨てられない」 という問題にぶつかることが多いのではないでしょうか? 〇戦後を経験された親世代 物が少ない時代は、物がたくさんある事が「幸せ」「豊かさ」の象徴でした。 全く使わなくても「またどこかで使えるかもしれない」と思い、 納戸や天袋に引き出物や箱入りの新品のものが眠っていることが多いです。 〇戦後を経験された親を持つ子供世代 物が多くなり「自分の価値観」で物を選ぶので、物を手放すことに抵抗感がない方が増えています。 適切に情報を収集して、それを活用することができる方が多く「物」よりも「事」にお金を使います。 この、世代による価値観のズレが衝突を生みます。 物を大切にする気持ちも素敵ですが、本当に今のご自身にとって必要なのか?を考え、 不要な物手放すをことで気持ちや考え方に余白ができ、ゆとりのある生活が送れるようになります。 使わずに押し入れにしまっておくよりも、必要とする方へ届けて活用してもらうことが、 物を大切にすることにもつながるのではないでしょうか? 物に対する価値観の変化 年では、「物」に対する価値観は「所有」から「利用」へ変化してきています。 【人気のサブスクリプション】 ・骨格診断などにより選んだ似合う服を、 プロのスタイリストが選び自宅へお届けしてくれる →服を溜め込む必要がない!新しいファッションにチャレンジできる! ・おしゃれな家具・人気家電が月額でレンタルできる →家具・家電を捨てる必要がない!必要なものは使った後に購入もできる! ・月額で雑誌の読み放題サービス →重くてかさばる雑誌問題を解決! 利用できるサービスを上手に活用しながら、 生前整理を始めてみませんか? ~ 使わないけど、捨てるにはもったいない… そんな気持ちに寄り添い、大橋運輸では、まだ使える家具や食器などを 海外の発展途上の国へ送り再利用してもらう活動をしています。 お気軽にご相談ください! -
2024.11.16 生前整理について
コラム
記事を読むご家財整理がアレルギー対策になる⁉
今や全国では2人に1人がアレルギー性鼻炎に悩んでいるといわれています。 その中でも、通年性アレルギーは、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどのアレルギー症状が、 季節を問わずあらわれる疾患です。 原因は、ハウスダストが主で、アレルゲンとなるものは、ダニの死骸やフンになります。 ダニは夏に繁殖し、数百万から数億匹いるとすいていされており、 そのダニが秋になると一気に死んでしまうので、秋は一番アレルギー症状が増えます。 30年前に比べると、アレルギーを持つ方の割合が3倍に増えたと言われています。 ハウスダストの7割はお家の中から!! 家具の上や隙間・裏など、掃除がしにくい場所はハウスダスト(ほこり)がたまっています。 細かい場所だと、照明器具のカバー、観葉植物の葉、天井や壁などはチェックが必要です。 ハウスダスト対策の基本は掃除 ・空気清浄機を使う ・掃除機は週に2回以上かける ・フローリングなどホコリの立ちやすい場所は拭き掃除→掃除機の順番で掃除をする 毎日掃除をしていても、やはり家具の上や隙間は手が届きづらいですよね。 無理をすれば、転倒やケガにつながってしまいます。 年末の大掃除の前に、要らない家具を整理することのメリット ・大掃除がはかどる ・ハウスダストの予防になる そして、ご家財整理は震災対策にもつながります。 今年の大掃除で、不要になったご家財を整理してみませんか? -
2024.10.26 生前整理について
コラム
記事を読む空き家放置していませんか?
空き家問題について考えよう 最近、私たちの社会で注目を集めているのが「空き家」の増加です。皆さんは、なぜ空き家がこんなに増えているのか、考えたことがありますか? 空き家が増える主な理由は、需要に対して家の数が多い「家余り」です。これには人口減少や少子高齢化、新築建設の過剰促進、相続問題などが複雑に絡んでいます。特に、これからの2040年に向けて、団塊世代の相続問題が増えることで、空き家はさらに増える見込みです。 国土交通省の調査によると、2024年には全国の空き家数が約900万戸に達し、過去最多となりました。このまま放置しておくと、どんなリスクがあるのでしょうか? 空き家放置のリスク 維持管理のコストがかさむ 資産価値の低下 天災による倒壊 不法侵入や放火など治安悪化の懸念 特定空き家に指定されるリスク 特定空き家に指定されると、自治体から管理の指導や強制撤去の命令が出ることもあります。その際の費用は全額所有者負担となるため、注意が必要です。 2023年12月には、空き家対策に関する法律が改正され、所有者には適切な管理に加え、自治体の施策に協力する義務が求められるようになりました。特に放置された空き家は、税金が最大で6倍になる可能性もあります。 では、なぜ空き家が増えるのでしょうか?その多くは、少子高齢化や老朽化による相続が原因です。親が元気なうちに、相続について話し合うことがとても大切です。 そこで、今から生前整理を始めることをおすすめします。 急に親の施設入居が決まったり、実家が何の準備もできないまま空き家になってしまうケースが増えてきています。 弊社ではその片付けのお手伝いをさせていただきます。 弊社敷地内にはコンテナがあり、一時的にお荷物をお預かりすることも可能です。手洗い場あり、防犯カメラも設置されていますので、安心してお任せください。 お片付けをすることで、お家はスッキリし、心もリラックスできます。愛知県瀬戸市周辺で生前整理や遺品整理を行っている私たちのサービスは、地域密着型で「安心」「丁寧」「迅速」をモットーにしています。 私たちは、この仕事を通じて地域に貢献し、高齢化が進む地元の皆さんをサポートしています。一緒に、空き家問題を考えていきましょう。 -
2021.11.09 生前整理について/住環境の安全診断について/デジタル生前整理について/大橋運輸について
お知らせコラム
記事を読む今月末は「人生会議」の日。エンディングノートの書き方セミナーおよび無料配布を19~20日に実施します!
11月30日に定められている「人生会議の日」に合わせて、当社ではエンディングノート普及協会理事長の赤川直美様を広島からお招きし、講演会を開催します。弊社オリジナルのエンディングノート「想いをカタチに」の無料配布をする他、弊社管理栄養士による講演や地元警察から特殊詐欺抑止に関連したお話もしていただきます。 瀬戸市は11月19日(金)14:00~16:00、尾張旭市では11月20日(土)14:00~16:00に実施。場所は、チラシに記しております。新型コロナの感染状況により、人数制限を行う場合もありますので、あらかじめご了承ください。(お問合せは、大橋運輸株式会社 0561-82-0084 まで) 普及協会とともに独自の「エンディングノート」を制作 弊社では、地域住民の方がご家族で「人生会議」を行えるようにという想いで、エンディングノートの無料配布や講演会の企画を行ってきました。 「人生会議」とは、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)の愛称です。ACPとは、希望する医療やケアについて自ら考え、信頼する人たちと話し合うことを意味します。厚生労働省は「人生の最終段階における医療の決定プロセス」として以前から推奨しており、認知を広めるために愛称を公募。その結果「人生会議」が生まれました。同時に「いい看取り・看取られ」の語呂合わせになる11月30日が「人生会議の日」と定められています。 人は誰もがいつでも、命に関わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると約7割の方が、その後の医療やケアなどについて自分で決めたり、人に伝えられなくなるという調査結果も。元気なうちに人生会議を行い、家族や友人などの信頼できる人に自分の希望を伝えることで、自分が望むケアを受けられる可能性が高まります。 自身の終末について記すエンディングノートは、「人生会議」を行う上で大切な存在です。弊社が制作したオリジナルのエンディングノート「想いをカタチに」は、広島のエンディングノート普及協会理事長の赤川直美様に監修を依頼。地元のイラストレーターさんに描いていただいた柔らかいイラストもたくさん盛り込んでいただいています。制作したエンディングノートは、地域包括センターや福祉施設で配布。その後、口コミで広まり、弊社まで取りに来る方も多く増刷を繰り返し、これまでに配布した数は3,000冊を越えました。 厚生労働省の調査では、エンディングノートについて知っている人は7割近く、しかし実際に制作に取り組む人は1割にも満たないという結果が出ています。弊社のある瀬戸市では、エンディングノートに取り組む意義についての資料を配布しているものの、ノート自体は置いていませんでした。そこで2020年、弊社はエンディングノート普及協会と一緒にオリジナルノートを制作、無料で配布を始めました。ノートの配布を始めるとたくさんの高齢者の方がエンディングノートを取りに来てくださり、多くの方の終末に対する意識の高さを感じました。この状況をみて、今年は「人生会議」をテーマにした講演会を企画したのです。 今回のイベントを通して、エンディングノートを実際に書いてもらうことにつながり、ノートを渡す相手を考え、そのお相手となる大切な方と、万が一の場合について話し合う機会にしてもらえたら嬉しく思います。 エンディングノートには、記入者自身のプロフィールや財産に関する情報をはじめ、かかりつけ医や延命治療に関する希望、墓や葬儀の方法を書き込むことができます。また、パソコンなどのIDやパスワード、ペットの託し先など、残された家族も助かる情報をまとめることも可能です。加えて、遺言の方向性を考えたり、生前整理での揉め事を防いだりすることもできると考えました。ノート自体は無料で配布しているのでお金もかかりません。 地域活動に込める想いと「健康寿命」を伸ばす取り組み 弊社は地域に根差す中小企業として、環境・安全・防犯・震災・健康・交流など地域の課題を把握し、解決する取り組みを進めてきました。輸送事業サービスだけをやっていては、住民の方々の悩みを知ることはなかなか難しく、弊社のことも単なる輸送業者としてしか認知していただけないことが多かったです。だからこそ、エンディングノートに興味をもっていただけたように、みなさまの日々の暮らしごとから弊社を知っていただく機会を大切にしてきました。これまでに、健康無料相談や交通安全教室、オオサンショウウオ生息地である蛇ヶ洞川の清掃など、幅広いジャンルで地域活動を行っています。 地域活動のなかでも「健康寿命」に関する活動には積極的です。今回のイベントでも弊社社員の管理栄養士の講演を企画に盛り込みました。「治療より予防」という観点から日々、社員や地域住民の方の健康サポートを担っており、ご参加いただく方々に寄り添った内容をお届けできると考えています。また、毎週水曜日に弊社が経営している「たいやきわらしべ」で開催する「おはなし広場」は、自分に合った食事やぐっすり眠るためのポイントなどといった日々の不安や悩みを話すコミュニティとして育んできました。バランスボールや健康太極拳の講習会なども開催し、地域の方々の「健康寿命」を伸ばすことを目指しています。 地域の皆さんとの関わりがきっかけとなり、社員の想いやサービスを知っていただくことで、困りごとが生まれた時に弊社のことを思い出していただけたら大変嬉しいです。「人々の暮らしに寄り添いたい」という想いの実現を少しずつ進めることによって、社員一人ひとりのモチベーション向上、さらには会社の成長へもつながると考えています。 これからは少子高齢化や人口減少の影響で、ますます地域の課題は深刻化していくことが予想されますが、地域と関わり続け、挑戦できる会社でありたいと思っています。また、今後は実践してきた取り組みを全国にも伝えていきたいと考えています。セミナー依頼があれば、全国どこででもお話させていただきます。弊社の取り組みが参考になれば幸いです。 -
2021.10.11 遺品整理について/生前整理について/デジタル生前整理について
コラム
記事を読む写真のデータ化 事例を紹介します!
今回は、『写真の整理について』ご紹介します。 物のお片づけを進めていれば、きっとこの壁にぶつかるはず。 「思い出のたくさんつまった写真・・・アルバム・・・どうしよう。」『捨てる』か『残す』か。確かにこの2択ではありますが、『残しつつ捨てる』という技をご紹介します! ~昔の写真・孫の写真、自分で楽しむために~ 元々、弊社で生前整理を行っていた Aさん。 生活空間はきれいに片づいていましたが、押し入れの上段にしまってある収納ケース。 中にはたくさんのアルバムがありました。 「ちょっと見たいな」と思っても、上段にあるし、重たいし、出すのも一苦労。 ケガ予防のためにも、ぜひ整理をお勧めしたいところです。 しかし、写真を捨てるのはちょっと躊躇ってしまうのも事実。 そこで、『写真のデータ化』と『デジタルフォトフレーム』をご紹介しました。 Aさんは、「データ?」「デジタル?」と少し不安そうだったので、 まずはお試しで数枚お預かりし、どんな感じになるのか見てもらいました。 【ご依頼です!】 お試しでデータ化した写真に満足いただき、正式にご依頼、数百枚の写真をお預かりしました。 写真はバラのものから、アルバムに入っているもの、結婚式の写真など大きめのサイズも対応可能です。 『デジタルフォトフレーム』に対しては、「使いこなせるかな~。」という様子だったので、 なるべく機能が少なく、簡単に操作できるものをご提案しました。 もちろん、使い方もレクチャーしますし、その後困った時にもすぐにサポートします! (地域密着で展開しているからこそ、できることです!) 【完成です!】 全ての写真のデータ化が済んだらお渡しです。数枚の写真をお客様と確認した後、残りの分はご自身で確認していただきます。全て確認いただいた後、社内でとってあるバックアップは消去します。 写真を確認しながら、「これは、○○の時のやつだね!」「この時、こんなことがあってね~」「これは○○(娘さん)が何歳の時だったんだよ」と色んな話を聞かせてもらいました。 何百枚、何十年も前の写真でも、しっかりと思い出せるのはすごいですよね。 【後日談】 数日後・・・、営業より「Aさんに連絡して!データ消えちゃったかも!って言ってる!」 それは大変!何よりもAさんも驚いているだろう。と心配になりながら電話をし、状況を聞いたところ・・・ データは消えていませんでした!見るところが違ったようです。一安心。 電話でも解決しなければ、すっ飛んでいきます! ~整理、まずは写真から!このスペースが空くだけで全然違う!~ 続いて紹介するのは、部屋の片づけを進めようかなと取り掛かった Bさん。 目についたのが、棚に並んでいるたくさんのアルバムでした。 思い出として残しておきたい、でも部屋の場所をとっている。 古い写真はどうやって片づけたらいいかな。と困っていたところ、弊社のHPを見つけていただきました。 お持ちいただき、枚数を確認したところ、なんと1,000枚以上の写真がありました。 確かに・・・これは、場所を取りますね。 枚数が多かったので、一度「いる・いらない」を整理することをお勧めしました。 写真は、思い出深いものもあると思うので、「いる・いらない」にプラスして「迷う」を入れてもいいです! いきなり完璧を目指すと、整理に対してハードルが高くなり、疲れてやる気を失ってしまうこともあります。楽しみながらやりましょう! 【ご依頼です!】 整理をしてもらい、正式にご依頼です。 やはり「迷う」ものが多かったようで、一旦データにして「後からゆっくりと見返します。」とのことでした。 データ化の際に、「後から見返しやすいようにフォルダを設定して欲しい。」というご希望も賜りました。 【完成です!】 約2週間程度で完成です。 Aさんと同様、数枚をお客様と確認し、1か月後に弊社で保存したデータを処分する旨お伝えしました。 また、Bさんは写真の破棄も希望されたので、弊社にてお預かりし適切に処分いたしました。 大きな紙袋に入って大橋運輸にやってきた、1,000枚以上の写真たちは、小さなUSBに収まってお客様の元へ帰っていきました。 これで、お家の中もすっきり、思い出も大切に保管できますね! 写真のデータ化はいいことばかり! 写真は、スマホや携帯で撮ってデータで残しておく。そんな人が多くなってきました。 それらの写真データは、片手で削除・他の場所への移動も簡単です。 しかし、昔の写真はかさばって捨てにくい。アルバムに入れていたらそんな気持ちも倍増です。 見返して「あの頃こうだったな~」「これ流行ってた!」と懐かしんでいたら、いつの間にか時間が経っていた!なんてこともありますよね。 写真をデータ化すれば、 ・お部屋もすっきり ・見たいときに手軽に見られる ・人と共有するのも簡単 ・印刷だってできる ・写真の劣化も防げる(汚し、破れの心配もなし!) と、いいことばかり! データ化は、『写真整理アプリ』『スキャナー』など、個人で行うこともできますが、枚数が多いと時間がかかります。やっぱり写真のプロ・整理のプロに任せましょう。 写真屋さんでもOK! もちろん大橋運輸でも承ります! 「フォルダを分けて欲しい」「名前をつけておいて欲しい」「デジタルフォトフレームの使い方も教えて欲しい」など、様々なご希望もお聞かせください! ご依頼・ご相談は、下記URLよりお気軽にご連絡ください。 『無料相談・見積り依頼』https://www.0084.co.jp/seiri/contact/ facebookもやっています! https://www.facebook.com/0084kojinteam/ -
2021.09.11 遺品整理について/生前整理について/デジタル生前整理について
コラム
記事を読む昔の携帯電話が出てきた!捨て方は?
いきなりですが、皆さんの自宅に『昔の携帯電話(スマホ)』はありませんか? もう使わない、何なら充電器もなく電源すら入らず使えない携帯電話(スマホ)を大事に取っておいている人いませんか? 最近であれば、新しいスマホを購入する際に、古いスマホと交換していることがほとんどです。 しかし、そんな交換制度より以前のこと。 折り畳み式携帯電話(ガラケー)や、何年も昔のモデルのiPhoneが出てきたらどうしましょうか。 結論は、『携帯ショップに持っていく』、または『信頼できる業者にお願い』 この二択が安心かつ簡単です。 どちらかで対応するにしても、廃棄にはちょっとした事前準備が必要となるため、具体的な手順を紹介していきます! 廃棄までのステップその①『データが残っていないか確認する』 まずは、携帯電話やスマートフォン(スマホ)にデータが残っていないか確認しましょう。 長い間使っていない、見ていない端末であれば、大事なデータはないかと思いますが、念のため確認しておきましょう。ほとんどの端末は電池がなく、電源が入らない状態だと思います。 まずは、充電をして電源を入れて、端末にデータが残っているか残っていないかを確認します。 データが残っていなければ、次のステップに進みますが、残っていれば整理が必要です。 データを残す場合は、『他の端末に移す』、データを残さない場合は、『データを消去』します。 廃棄までのステップその②『初期化する』 携帯ショップや業者で初期化してもらうこともできますが、時間が長くかかる可能性があるので、あらかじめご自身で行っておくと、そのあとの作業がスムーズに進みます。 <iPhoneの初期化方法> (Appleサイト参考:https://support.apple.com/ja-jp/HT201274) 1.『設定』 → 『一般』 → 『リセット』 2.パスコードとAppleIDのパスワードを入力する 3.消去されるまで待つ <Androidの初期化方法> (Googleサイト参考:https://support.google.com/android/answer/6088915?hl=ja) 1.『設定』 → 『スマートフォンをリセット』 その他の端末については、端末やキャリア(docomo、au、SoftBank)によって異なりますので、各キャリアの店舗へご相談ください。 廃棄までのステップその③『携帯ショップ』 または 『業者に依頼する』 初期化まで終われば、あとは携帯ショップか業者に引き取ってもらって完了です! 使っていた端末のキャリアと携帯ショップが別でも引き取ってもらえます。 (例えば、docomoの携帯やスマホをSoftBankで引き取ってもらうなど。) その他、自治体でも『小型家電』として資源リサイクルセンターなど、回収の場が設けられています。 回収場所、受付日時などは、各自治体のHPでご確認いただけます。 ちなみに、冒頭でもお伝えした通り、最近では機種変更の際に古い携帯電話・スマホを引き取ってもらうことができます。もう使わないかな?と思ったら、データの確認・移行と初期化を済ませて、携帯ショップに引き取ってもらいましょう。 さて、ここまでお伝えして「ちょっとめんどうだな・・・」と思った方いませんか? 「電源を入れるにしても、持っている端末に合う充電器なんてないよ。」 「初期化もややこしいな・・・」と思いませんか? 1年に何度もやる作業ではないので、調べながら行うのは少し手間ですよね。 そんな時は、大橋運輸にご相談ください! 弊社の専任スタッフが、上記手順の作業をサポートさせていただきます。 もちろん、携帯ショップでもサポートしてくれますが、ご依頼いただいた方の都合のいい時間に、お待ちいただくことなく対応できます。 廃棄についても、携帯ショップと同じように物理破壊・リサイクルで対応しますのでご安心ください。 ご依頼・ご相談は、下記URLよりお気軽にご連絡ください。 『無料相談・見積り依頼』https://www.0084.co.jp/seiri/contact/ facebookもやっています! https://www.facebook.com/0084kojinteam/ -
2021.08.31 遺品整理について/生前整理について/デジタル生前整理について
コラム
記事を読むスマホは最低限の操作のみ!それでも、デジタル整理が必要な理由
今や96.1%(2019年時点)、ほとんどの人がモバイル端末を持っている時代です。 その中でも年々、保有率が増えているスマートフォン(以下:スマホ)のパスワード管理についてご紹介します。 「スマホ持っているよ」という方や「家族が持っているよ」という方は、ぜひ読み進めてください。 スマホのパスワードは今から管理をしておきましょう。 スマホのパスワードがわからない時、簡単に解除できない。ということをご存じですか? インターネットでは、「解除できます!」と掲載しているサイトもありますが、実は小さな字で「初期化されます」「工場出荷時状態に戻ります」と書かれていたりします。 つまり、「基本的には解除できるけど、初期化されるよ。」ということで、データが消えてしまうことを意味します。 また、なかには高度な技術を持ち実績もある企業によって、初期化されずに解除できる場合もありますが、何十万円などといった、高い費用がかかる場合もあります。また、そういった企業でも作業中にデータが消えないとは言いきれません。 しかし、普段使っているスマホのパスワードが分からなくなることなどあるのでしょうか。 ありえるのは、何らかの原因によって自分自身で判断ができなくなってしまった場合や、家族の遺品でパスワードが分からないという場合です。 パスワードが分からない時は、誕生日や記念日など想定できるパスワードを入れてみることが多いと思います。 しかし、セキュリティの観点から、分かりやすい番号を避ける人も多く、開かないこともあるでしょう。 次に、インターネットで「パスワード 解除」「パスワード 忘れた」と検索するのではないでしょうか。 もしかしたら、このサイトにもそのように検索してたどり着いた方がいるかもしれません。 しかし、多くの時間を使っても、最終的には、「解除できない」(できてもデータが消えてしまう)という結論にたどり着いてしまうのです。 スマホの使い方は人それぞれだと思います。 ・電話をかけるだけの人、 ・メール、アプリでゲーム、写真、インターネット、SNSなど様々な用途で使っている人 しかし、どのように使っているかは本人しかわかりません。 自分は「電話をかけるだけだよ」と分かっていても、そのことを家族は100%知っているでしょうか。 万が一自分に何かあったとき、家族は「スマホの中に何かあるかも?」と思ってパスワード解除をしようと試みる可能性があります。 多くの時間を費やし、もしかしたら何十万円もの費用をかけて、ほとんどデータの入っていないスマホのパスワード解除しようとするかもしれません。 実際に、以前弊社にお父様が亡くなったご家族からお問合せをいただいたことがあります。 「スマホにメモを残しているかもしれない、SNSもやっていたような気がするが、パスワードが分からない」と連絡をいただきました。 弊社ではできる限りの作業を進めましたが、残念ながら解除することはできませんでした。 ご家族とのお話で、日頃から家族と会話をされていたことや、デジタル機器に強く、スマホを使いこなしているお父様であったとうかがえました。 このように、見えないもの(スマホの中)が家族の不安だけでなく、何かメッセージを残してくれているのでは、という期待にも繋がることもあります。 iPhoneを開発するAppleでは、過去のFBIの協力依頼に対して敬意を払うものの、パスワード解除に関わる情報提供を事実上拒否しているほどで、 今後も一般的に解除ができることはあまり見込めません。 万が一、簡単にパスワード解除ができる日が来るとしても、今から自分で準備しておくことの方が現実的です。弊社がご紹介する方法は、とにかく簡単です。 それは、パスワードの管理について、どのようにしておくか家族と決めておくことです。 管理方法については、様々な価値観があると思うので、『メモを取っておく』『家族と共有する』など、それぞれの家族に合った方法を選びましょう。 デジタルは使いこなせば便利ですが、難しいなと思うことも多いですよね。それでもこれからの時代、避けて通ることができないデジタル機器。 整理しておいた方がいいな、必要だよな、と気づいた今が行動する時です。自分一人だとなかなか取り掛かることは難しいかもしれません。 そんな時は、弊社担当スタッフがサポートさせていただきます。 ご相談は無料です。ご相談内容に合わせたサポートをさせていただきます。 ぜひお気軽にご連絡ください。 facebookもやっています! https://www.facebook.com/0084kojinteam/ -
2020.08.31 生前整理について
コラム
記事を読む防災月間に意識したい「生前整理」。実は「防災・防ケガ」に繋がるんです!
9月は防災月間。 大正12年9月1日の関東大震災を忘れないために「防災の日」が制定され、毎年、さまざまな啓蒙活動やイベントが開催されます。 そして実は「生前整理」が、防災・ケガ防止にかなり重要だということをご存知ですか? そこで、今回も生前整理のプロとして地元で活躍する、大橋運輸さん(愛知県瀬戸市西松山町)を訪ね、これまで約200件の生前整理の現場に携わり、防災士になるべく学びを深めている、担当の松下壱成(いっせい)さんにお話を伺いました。 生前整理は、毎日を快適に安全にさせるためのもの 引用元:https://www.photo-ac.com/profile/43626 --「生前整理というと『いつかの日のために、周辺を整理する』という印象があるのですが…」 松下さん(以下敬称略)「まだ、そういうイメージはあるかもしれませんね。 でも最近は『より快適に生きるために、家の中を整える』という意識に変わってきているんですよ」 --「『断捨離®』の感覚に近くなっている感じでしょうか?」 松下「はい。プロのサポートで捨てるものと残しておくもの整理し、暮らしの質を上げるためにするのが目的なんですよ」 --「遺品整理とは目的が違うんですね」 松下「ええ。ただ、作業工程は遺品整理と同じなんです。 とはいえ、遺品整理は空間まるごと整理しますが、生前整理は片づけながら行うので、時間は3倍くらいかけますね」 --「住人の方も、何が出てくるかわからないこともありそうですね」 松下「そういうことはよくあります。 私たちが本格的に生前整理をスタートさせたのは3年前ですが、生前整理のご依頼は年々増えていて、遺品整理と比べると7:3くらいの割合になっているんですよ。 コロナ禍による、断捨離®の影響もあるかもしれません」 --「思ったよりも多かったです。意識が高くなっている証ですね。 では具体的に、生前整理がなぜ防災や防ケガになるか、教えてください」 家具が直撃・逃げ道をふさぐ…散らかっている家には危険がいっぱい 引用元:https://www.photo-ac.com/profile/1108445 --「部屋が片付いていないことで、災害時や平常時、どんなデメリットがあるのでしょうか?」 松下「事例を挙げますと、まずは有名な例では、阪神・淡路大震災。 家屋の損傷や倒壊が原因で亡くなった方は、8割といわれています」 --「そんなにも……。関東大震災では火災でしたが、こちらでは倒壊」 松下「家具の下敷きで命を落とされた方も多いんですよね。 寝室の枕元にタンスがあって、身体に直撃されるケースはもちろん、家具が倒れることで逃げ道がふさがれるのも理由なんです」 --「逃げ遅れてしまう!」 松下「中には、大きな家具が倒れた先にガラステーブルがあり、それが割れて歩けないというケースもあります」 --「身体に直撃することに加え、『家具が倒れて逃げ道がふさがれる』という二次被害がポイントになるんですね」 松下「そうなんですよ。 同じ理由で、延長コードが部屋の真ん中を通っていたり、玄関までの道のりに壺や置物といったわれものがあるのも危険です。 阪神淡路大震災の際には、オフィスビルでキャスター付きのコピー機が窓を突き破り、道路に落下したという例もあります」 --「考えただけで恐ろしい…。 延長コードにはカバーを付けたり、通路には壊れものを置かないことが大切なんですね」 松下「加えて、災害はいつ起こるかわかりません。 真夜中だったり、停電で何も見えない場合、床にものがあるだけで命取りになります」 --「懐中電灯を探している間に逃げ遅れる場合もありそうです。 恐る恐る進むのと、さっさと進むのとでは差が出ますし…。 ということは、防災を考えておけば、自然と『防ケガ』にも繋がるということでしょうか」 松下「その通りです! 生前整理の必要性がおわかりいただけたところで、対処法をお伝えしますね」 防災面の生前整理のメリットは「動線確保」「つまづかない」「防災意識の向上」 引用元:https://www.photo-ac.com/profile/43626 --「生前整理=防災と防ケガということをまとめると、ポイントは?」 松下「3つありますね」 動線が広くなる 床にモノを置かないことで通路を確保 防災意識が向上する です。その上で気をつけたいのが、家具の配置です!」 --「例えば、寝室にはタンスを置かない、などでしょうか?」 松下「ええ。ただし置き方さえ考えれば可能なんですよ。 ポイントは『通路を塞がず、ベッドと並行に』です」 --「なるほど。並行に置けば頭上には倒れませんもんね」 松下「あまり知られていないのですが、気をつけたいのは引き出しや中身なんです。 家具そのものは耐震対策をしていても、引き出しや中身が出てしまう。 その可能性も見据えて、ベッドと向かい合わせではなく横に置くことが大事です」 ーー「それは盲点でした…」 松下「実は最近、タンスを持っている人は減っていて、生前整理でも『処分したい家具ベスト1』なんですが、それより注意したいのが本棚です」 ーー「確かに…」 松下「横置きすればまだいいのですが、本棚は大きいので、通路になるところには置かないようにしたいですね」 --「イメージでは『背の高いものは置かない』とか『家具に耐震グッズを付けていれば大丈夫』でしたが、違うんですね…」 松下「それから、突っ張り棒などで家具を固定している方がありますが、タテ揺れだと天井を突き破ってしまいます。 ないよりはマシですが、長ければ長いほど効果も薄れるので、オススメしません。 それよりは、ワイヤーやLG型の金具を用いて、壁に穴を空けてしっかり固定しましょう」 --「なおかつ、中身が飛び出ない工夫もしておくこと」 松下「はい。余談ですが、お水や食糧といった防災備蓄用品も、キッチンや寝室ではなく玄関に置くことがオススメです!」 --「経験がないと防災対策も的外れになってしまうので、とても参考になりました」 まとめ:定期的に断捨離®を! --「今回は、現場での経験や、今学んでいらっしゃるという防災士の専門知識も併せて、とても勉強になりました。生前整理は防災の上でも大切なんですね」 松下「ええ。生活の質を上げる目的だけでなく、安全面でも定期的に断捨離®をして欲しいですね」 --「部屋が散らかっていることで快適さがなくなる上、防災面でもデメリットがあるということですよね。 これまで大橋運輸さんにお願いした方の感想などは届いていますか?」 松下「皆さん、生前整理をされた後に『うちってこんなに広かったんだ!』っておっしゃいます。 広くて快適で、モノが少ないから探す時間も短縮でき…過ごしやさが実感できるので、キープしたいと思われるようです」 --「確かに、二度と戻りたくないと感じるでしょうし、出したらしまう動線もプロが作ってくださるので、片づける習慣も身に付きそう」 松下「そういっていただけると嬉しいです。 定期的な断捨離®は、先程もお伝えしたように、防災意識を高めることにも繋がりますからね」 --「やはりご依頼は年齢層的に上の方が多いのですか?」 松下「そうですね。やはり60代の方が多いですが、生前整理は暮らしを快適にするためのものなので、何歳でも早すぎるということはありません!」 --「片づけていない家で、こんなに危険が多いとは気づきませんでした…。 私もまずは床にモノを置かないよう、気をつけたいと思います」 トップページ画像引用元:https://www.ac-illust.com/main/profile.php?id=acworks&area=1 取材:「綴屋」ライター/増田有香(https://tsuzuriya.jp/) -
2020.07.20 遺品整理について/生前整理について
コラム
記事を読む遺品整理や生前整理を地域や地元密着の業者・会社に頼んだ方がいい3つの理由
終活という言葉が知られる中で、断捨離®を積極的に行ったり、「元気なうちに生前整理をお願いしたい」「遺品整理を依頼したい」と思う方も増えています。 それに伴い、「生前整理」「遺品整理」を専門に扱う業者も急増していますが、反面、悪徳業者も後を絶ちません。 ではどんなところに頼むと、安心・安全なのでしょうか? そこで、大橋運輸株式会社(愛知県瀬戸市西松山町2-260)の部坂さんとのインタビューからお伝えします。 部坂さんによれば、地元の業者に頼むメリットは、 信頼 気軽に相談できる きめ細やかなサービス の3つだそう。詳しく伺ってみましょう。 メリット① 歴史と実績があるから信頼でき、行政や他業種との連携が可能 引用元:https://www.photo-ac.com/profile/810857 --「地域密着で長年活動されている企業や業者だと、客観的に見ても安心できますよね」 部坂さん(以下敬称略)「はい。やはり地域の方との繋がりもありますし、名前も所在地も知られているわけですから、それだけのものを背負っているといえますよ」 --「例えばユーザーとしては一番に、『悪徳業者に引っかかりたくない!』と思うのですが、地元企業ならないですもんね」 部坂「そうですね。うちの例ですと66年間地元の方にお世話になっているので、絶対に裏切りたくないと思っています」 --「下手なことはできないということですね(笑) その他にどんなメリットがありますか?」 部坂「横の繋がりがあるので、何かあったときに連携がしやすいということです。 遺品整理では大きなものも処分しますが、エアコンやテレビなどの回収をはじめ、レッカーの配車、ピアノといった重量物や庭のお片付け、時には蜂の巣の駆除まで、長年お付き合いのある業者さんに頼むことができるんです」 ーー「蜂の巣の駆除やお庭の掃除まで! それは考えつかなかったです」 部坂「ほかにも、人形供養やお仏壇の整理はお寺の宮司さんに頼めますし、弁護士・会計士・司法書士さんなど、士業の方には相続の相談もできます。 あとは、作業をする上で大きなトラックを駐車する際も、理解を得やすかったり…こうしたことは、長年地元で活動させてもらっているからだと思いますね」 ーー「信頼関係が培われている証拠ですね。 大橋運輸さんは、地域包括や行政の方に向けたセミナーも行っていらっしゃるので、そういったところからの依頼も多いのでは?」 部坂「ありがたいことに多いです。 作業に入ってから関係者さんに『あのお宅、整理しないと危ないと思ってたんです…助かりました』と言っていただけたり、『終活のすすめ』といった行政の情報誌などで紹介していただけることもあります」 --「地元密着=実績があるということだけでなく、他業種や行政との繋がりも強いということですね」 部坂「特に遺品整理ではモノの行き場が様々なので、他業種と連携できるのは便利だと思います」 メリット② 現場との距離が近いため、気軽に相談でき、対応も早い 引用元:https://www.photo-ac.com/profile/810857 --「2つ目が、気軽に相談できるということですね」 部坂「ええ。やはり近くの業者だと『ちょっと相談』がしやすいですよね。 『何かあればすぐ飛んでいける』『迅速になんでも対応できる』のはメリットだと思います」 --「距離的なことがありますし、道もよくご存知でしょうし」 部坂「そうですね。お見積もりにもすぐに伺えますし、お客様が作業されてる中で段ボールが足りなくなった時も、すぐに届けられます」 ーー「スピーディに駆けつけられる! 大橋運輸さんはすべて現地でお見積もりされてるので、訂正があった時もよさそうですね」 部坂「弊社の例ですが、すぐに現地に行き、すぐにお見積もりができるのはメリットといえますね。 遠いと、見積もりを1回で決定しないといけませんし、変更があっても電話やメールになってしまい、どうしても信頼関係が薄くなってしまうんですよ」 ーー「顔を合わせてお話しできるのは大きいですよね。 それに遠いとわざわざ相談しようと思わないし、いざという時、こちらも恐いです」 ーー「業者さんと現場が近いというのも、地域に根付く良さのひとつなんですね」 メリット③ 実績を積んだからこそ、きめ細やかなサービスが可能に 引用元:https://www.photo-ac.com/profile/43626 ーー「3つ目が、きめ細やかなサービスですね」 部坂「はい。これまでと多少重複するのですが、フットワーク軽く、さまざまな問題にお応えできるということです」 ーー「経験値が違いますし、そのエリアのことをよくご存知ですからね。 例えば大橋運輸さんのある瀬戸市では、そのエリアならではの特色はありますか?」 部坂「やはり瀬戸物が多い事でしょうか(笑)。 何代も続くお宅が多いので、30客とか50客出てくることもあります」 ーー「昔は冠婚葬祭すべて自宅でやってましたもんね」 部坂「かなり前には、純和風のお屋敷の整理の際に、蔵から大量の日本刀が出てきてしまって…」 ーー「銃刀法で引っかかってしまう!」 部坂「その通りなんです。でも悪気があったわけではないので、地域との連携を使って郷土施設に寄贈という形を取りました」 ーー「難しい例にも対応できる実力と、最初にお話しいただいた『連携』ですね」 部坂「今回の3つのメリットは、別々のものではなく、それぞれが関係しているんですよ」 ーー「信頼が培われているから気軽に相談できるし、業者もきめ細やかなサービスが提供できる、という循環ですね」 部坂「そのとおりです!」 ーー「あと、ユーザーとしては『悪徳業者』に引っかかりたくないというのが、かなり気になるポイントなんですが…」 部坂「冒頭で述べたように、地元密着だからこそ地域の方を裏切りたくないですよね」 ーー「なるほど。トラブルというと買い叩かれるとか、お金だけ取っていなくなる…というようなことが思い浮かぶのですが、プロから見ると他にどんなケースがあるんですか?」 部坂「まずは不法投棄の問題です。 サイトもなくて、連絡先はケータイで、安く処理しているけれど、不要品をどこに持っていっているかわからない…」 ーー「エコが叫ばれる今、モラル的にまずいですよね」 部坂「モラルの面だけではないんですよ。仕分けもせず一切合切持っていってしまい、その先でパソコンやタンスの奥にあったような個人情報を盗み、犯罪に結びつくケースもあるんですよ」 ーー「それはかなり恐ろしいです!」 部坂「その点でも、地元密着の会社ならしっかり作業しますから、安心・安全な配慮を徹底していますね」 ーー「環境的な面の安全と、プライバシーの面での安全の両方ですね」 部坂「弊社の生前整理や遺品整理のサービスは、地域のニーズから生まれて拡大してきたので、今後も地域の方の声を拾い、ニーズに合ったサービスを親身になって提供することが、私たちの使命だと考えています」 ーー「地元に根付いた企業なら、業種に限らず『地域への恩返し』という部分があるでしょうね」 部坂「はい。地域の方のお陰で仕事を続けることができたわけですから、その信頼に応えていきたいです」 ーー「生前整理や遺品整理は、ご本人やご家族にとってかなり大きな仕事になると思います。 だからこそ、ユーザーにとって安心・安全で、きめ細やかなサービスができる、地域密着の業者が最適ということですね。 私もそういう時が来たら、地元に根付いて、長く営業している業者さんを選びたいと思います」 トップページ画像引用元:https://www.photo-ac.com/profile/43626 取材:「綴屋」ライター/増田有香(https://tsuzuriya.jp/)
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