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2020.02.13 遺品整理について/生前整理について
コラム
失敗しないための生前整理・遺品整理の業者の見分け方
「生前整理や遺品整理を行おうと思っているけれど、最近は異業種から参入している業者も多いし、どこに依頼したらいいのか判断が難しい…」という方もいると思いますので、今回は「失敗しないための生前整理・遺品整理の業者の見分け方」というテーマでお届けしたいと思います。 生前整理や遺品整理の専門知識を持っているかどうか 生前整理や遺品整理を行おうと思っているけれど、荷物の量が多くて個人での対応が難しいということもあるでしょう。そのような場合には、当社のような業者に依頼して生前整理もしくは遺品整理を行ってもらうのも1つの手です。 実際に業者に依頼するときに問題となるのが、対応してくれるところの選択肢が多すぎるという点です。多くの業者が存在しているため、どのような基準で選べばいいのか迷ってしまう方も多くいます。 もし業者選びで迷ってしまったら、まずは専門知識を持っている業者かどうかという点に注目しましょう。整理する品物によって、処分方法などに違いがあります。買い取りが可能な品もあるので、その点も含めて正しい知識を持って対応してもらえるかが、ポイントの1つです。 例えば、スタッフが「遺品整理士」の資格を持っているかどうかで判断することも可能です。資格を持っているスタッフであれば、正しい知識のうえで、どのような形で整理を行っていけばいいのか判断することが可能です。 どんな資格を持ったスタッフが在籍しているのか 生前整理や遺品整理を依頼する業者を選ぶときに、「遺品整理士の資格さえあれば問題ない」と思っていませんか?実は生前整理や遺品整理には、遺品整理士だけではなく他の幅広い分野での専門知識も必要になります。遺品整理士以外の資格を持っているスタッフが在籍している業者だと、信頼度も高くなり安心して依頼することができます。 例えば、当社の場合は「遺品整理士」の資格以外に「福祉住環境コーディネーター」や「古民家鑑定士」や「社会福祉士」の資格を所有して、生前整理・遺品整理を通して、お客様の生活を様々な視点でサポートできる体制を整えております。 どのような知識を持っているスタッフが在籍している業者に依頼したいかは、状況に応じて異なります。生前整理や遺品整理の状況を考慮したうえで、適したところを選ぶようにしましょう。 1つ注意しなければならないのが、「資格を持っている=絶対安心」とは限らないということです。知識があっても、それを使いこなせていなければ意味がありません。実際の利用者からの評判などを、あわせて参考にするのも1つの手です。総合的に判断することによって、満足度の高い業者を選ぶことができます。 現地立ち会いでの見積もりを実施しているかどうか 多くの方が気になっている生前整理や遺品整理の業者選びのポイントの1つに、料金の問題があげられます。多くの資格を持っているスタッフが在籍している業者でも、料金が高いと利用するのをためらってしまうこともあるでしょう。 もちろん資格の有無も業者を選ぶ大切な基準になりますが、料金面も考慮したうえで業者を選択することが大切です。 料金を考えるうえで大切なのが、現場での立ち合いを行ったうえで見積もりが実施されるかという点です。現場での見積もりを実施しない業者だと、後から追加料金がかかることがあるので注意が必要です。後から発生した追加料金によって、思っていたよりも費用が高くなってしまい、「これなら別の業者を利用した方がよかった…」と後悔することもあるかもしれません。そのような後悔をしないためにも、見積もりは大切です。 具体的にどのくらいの料金がかかるのかという点は、部屋の広さや荷物の量や種類など、さまざまな要素によって変わります。少しでも料金を安くしたいという場合は、あらかじめ自分で整理できるものは作業しておくのも1つの手です。 業者の代表やスタッフの顔写真が公開されているかどうか 生前整理や遺品整理の業者を選択するのであれば、どのようなスタッフが在籍しているかを確認するもポイントの1つです。 特に料金が安いような業者の場合には、スタッフは全員アルバイトというケースも見られます。アルバイトの場合だと、知識が不十分だったり遺品の扱いが雑になったりする可能性があるので注意が必要です。 信頼できる社員を派遣してくれるかどうかを知りたいなら、業者のホームページに注目するのも1つの手です。業者のホームページをチェックすると、代表やスタッフの顔写真が公開されていることがあります。顔写真が公開されていることで、どのようなスタッフが派遣されるのかが分かるので安心して利用することができます。 また、評判や料金などを総合的に考慮することで、作業後に後悔の少ない業者を選択・利用することができます。 対応が丁寧な業者かどうか 遺品整理は、亡くなった大切な人の遺品を扱う仕事です。故人の大切なものを扱うからこそ、丁寧に対応してもらえるかということもチェックポイントの1つです。 例えば、雨天時や暑い日には、雨や汗で汚れないように遺品にタオルやビニールをかけて作業をする業者もありますが、このような業者は遺品を丁寧に扱ってくれると考えられます。 さらに遺品の扱いだけではなく、安心・安全への配慮も確認しましょう。近隣の方や管理人の方への挨拶もしっかり行う業者なら、安心して任せることができます。 対応が丁寧な業者かどうかは、ホームページなどの情報だけでは見えてこない部分があります。そのため、対応について知りたいなら実際に利用した方の評判などを参考にするのも1つの手です。 利用者の評判を参考にすることで、安心して利用できる可能性が高くなります。さまざまな方の評判を見て、信頼できそうなところを選びましょう。 -
2019.11.14 生前整理について
コラム
生前整理の定義と、作業の流れをご説明します(後編) ~作業からお支払いまで~ +気をつけたいポイント
前編に続き、後編では作業からお支払いまでの工程と、事前に確認・準備しておきたいことをお伝えいたします。 1.「家を空ける場合」は、有価物以外、全て処分が大半 生前整理では、仕分けの作業が一番の要となり、弊社では、以下のように分別しています。 ①可燃物(本や雑誌を含む) ②プラスチック ③陶器やガラス ④その他不燃ゴミ ⑤大型ゴミ(家具など) 通常のゴミ処分と同じような感じですね。 その後の作業は、「家を引き渡す場合」と「そのまま住む場合」で、少し異なります。 家を完全に引き渡す場合は、これらをすべてダンボールに詰めて本社に持っていき、仕分けします。 ①の可燃物のうち、気をつけているのが本や雑誌、新聞紙など。 実は紙の間って、いろいろなものが挟まっていることが多いんです。 最もよく出てくるのはお金、さらには権利書や株券といった有価証券、手紙など。 小さなメモも重要な可能性があるので、ノートや本の一枚一枚や引き出しの裏側に至るまで、何もないかをチェックしていきます。 事前に「探したいものがある」という場合は特に慎重に調べます。 また、④は見積り時にもチェックしていますが、家電リサイクル法に該当する4アイテム(エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機)、およびパソコンがこれにあたります。 ⑤は弊社特有のシステムです。 弊社ではフィリピンに業務提携している企業があり、大きな傷がついていない家具は輸送し、現地で使っていただいています(夏用の衣類を輸送することもあります)。 まだ使える家具を譲ることで、その分お客様には処分代をお安くできるというメリットもあります。 家を空ける場合は「すべて処分」というご希望が多いのですが、仕分けた結果、以下のような有価物が出てきた際は、お返しいたします。 ・お金 ・株券などの有価証券、権利書 ・時計や宝石 ・ブランドアイテム ・写真 2.「片付けられない家」は、母と娘のようになり、「要・不要」の判断を、隣でサポート 次に、そのままお住まいになる場合の作業工程をご説明します。 この場合、モノを処分するには「一緒に仕分けて捨てる人」の存在が不可欠! 弊社には、遺品整理に関する専任スタッフがおりますので、ご依頼者の横にいて「要る・要らない」を一緒に判断し、部屋が片付くまで併走。 ダンボールに不要品を詰める前の段階で、一緒に分別していきます。 片付けられない人には、「要るかも…」「捨てるともったいない」という思考があります。 そこで私たちは、母と娘のように、距離が近くともズバっといえるような関係を作り、すっきりした空間を実現していただきます。 具体的にはこんな声かけをしています 「どうしますか? どうしたいですか?」 「思い切って捨ててみましょう」 時には、 「このままだと、お部屋は変わらないですよ」 「片付かなくて私が帰っても、料金はいただいちゃいますよ」 なんていう、厳しい言葉を投げかける時もあります。 正直、心苦しい時もありますが、ご依頼主は「これからはすっきりした空間で過ごす!」「もう散らかった部屋はいやだ!」と決意され、お金をかけてまでプロにご依頼してくださっているんです。 ですから私たちもそのお気持ちをしっかりと受け止め「安全ですっきりとした部屋」を叶えていきたいのです。 不思議なもので、部屋が片付いた瞬間、顔がぱっと明るくなられたり「ああ、人生が変わった!」っておっしゃってくださる方もあります。 この仕事をしていて、一番嬉しい瞬間でもありますね。 とはいえ、また元の散らかった部屋に戻ってしまう方もあります。 「キレイ」という感覚は人それぞれですので、キレイでいる感覚が薄れ、捨てることができなくなってしまうようです。 少しずつでもいいので、捨てていく習慣を身につけていただけるのが理想ですね。 3.お支払いについて&事前にやっておいていただくといいこと すべての作業が終わりましたら、請求書をご提出いたします。 弊社の場合は追加料金が発生しないようお見積りを出していますので「こんな高くなるとは!」ということはありませんが、お支払いの際、ご家族同士で「誰が払うのか」でトラブルとなることがたまにあります。 ご家族やご兄弟で依頼したものの、誰がお支払いをするのか決まっていないというケースですね。 最後にこうしたことが起こらないよう、事前に決めておいていただけると助かります。 同様に、貴金属や宝石などをご家族で分ける場合も、誰がどのアイテムをもらうか決めておいていただけるといいですね。 生前整理は基本的には「丸ごとお任せ」で構いませんが、冷蔵庫とタンスの中身だけは事前に出しておいていただきたいですね。 というのも引越しの際と同じで、モノの重量の分、移動がしづらいからです。 また、冷蔵庫の場合は電源をオフにするので、作業が終わってから冷えるまでに、食品類がいたんでしまいます。 タンスの場合は、モノを入れたままで移動すると引き出しがきしみ、リサイクル品として使えない可能性が高くなるので、こちらも中身を取り出しておいてください。 あとは基本、プロに丸ごとお任せくださいね! まとめ 冒頭でお話ししたように、生前整理は決して亡くなる前の準備ではなく、「人生100年時代を、より楽しく安全に生きる」ための整理です。 最近は断捨離®にも見られるように、モノを減らすことが節約に繋がると注目され、空間がスッキリすることで電気代が安くなったり、モノを探す時間が激減することも。 さらに、本当に必要なものだけを大切に使うことで、改めて愛着がわいたり、気持ちがクリアになるという効果もあるそうです。 モノを増やさず、片付いた部屋をキープするためには、気持ちと行動の面から「捨てる習慣」をつけることが必要です。 とはいえ、もしどうにもならなかった時には、私たちのようなプロを頼ることで、快適で安全な生活を手に入れてください。 -
2019.11.14 生前整理について
コラム
生前整理の定義と、作業の流れをご説明します(前編) ~きっかけから見積りまで~
最近よく聞くようになった「生前整理」という言葉。 「遺品整理」と異なることはわかるのですが、その定義や、業者に依頼した場合、作業はどう進められるのでしょうか? そこで今回は、遺品整理・生前整理における地元のパイオニア的存在、大橋運輸株式会社の営業、佐々木仁美さんが詳しくご説明してくださいました。 1.生前整理って、そもそもなに? 生前整理のイメージってなかなかわきづらいですが、定義は2つあると考えています。 1つ目が「よりよく生きるための整理」。 生前整理は人生最期の整理と感じる方もありますが、今や人生100年時代! 最期を迎える前の整理ではなく、これからよりよく生きていく節目として行う整理なので、第二の人生のための「青春整理」なんて言うこともあるんですよ。 そして2つ目が「防災のための整理」です。 家が片付いていないお宅にはモノが多いですよね。すると、家の中の動線が確保できず、転倒といったケガも起こりやすくなります。 また、地震の際にはモノが落ちてきたり、逃げる経路が確保できないことも。 実は高齢者のケガの8割は自宅で起こるので、家の整理は命に繋がるといっても過言ではありません。 以上の定義から考えると、生前整理は、「楽しく安全に生活するため」にあります。 2.生前整理を行うきっかけとは? では、多くの方はどのようなきっかけで生前整理を行うのでしょうか? 弊社では定期的に「生前整理セミナー」を行っていますが、受講者さんは60~70代の方が中心で、8割が女性です。 この数字から見ると、60代以降に生前整理を考える方が多そうですが、生前整理は「生きるため・防災」のための整理なので、気付いた時から始めるのがベスト! とはいえ、あくまでもこれは理想論。 実際のきっかけとしては2つのパターンがあり、 ホームや病院にいかれる方の、ご家族からのご依頼 部屋や家が片付けられない、ご本人からのご依頼 に大きく分かれます。 (1)の場合はお宅を引き払うこと。引っ越しするイメージです。 (2)はいわゆる「片付けられない」状態。 ここには精神的な問題が大きく関係しています。 例えば旦那様や奥様が亡くなってしまった、あるいは長年務めた会社を退職したなどで気力をなくしてしまったり、後見人さんやケアマネさんからのご依頼で、認知症の方の家を片付けるケースもあります。 中には「引っ越してきた時、ゴミの日がわからなくて、近所の人にも聞けず…」という状態が続き、気付けばゴミの中で生活していた方があったりと、物理的な要因ばかりではないことがいえます。 このようにご依頼のパターンは2つありますが、どちらの場合も業者が行う基本の作業はほぼ同じで、弊社では、 (1)お問い合わせ ↓ (2)実際にお宅を訪問してヒアリング ↓ (3)お見積りを提出 ↓ (4)作業 ↓ (5)請求書提出およびお支払い という5つの流れを取っています。 それぞれ、細かく説明していきます。 3.業者に頼んだ場合の流れ (1)お問い合わせ~(3)お見積りまで お問い合わせをいただいたら、簡単に状況をお聞きし、お宅に伺う日を決めます。 実は最近「部屋や家の様子を写メで送ってもらえば見積りします」という業者が増えているのですが、これは絶対オススメできません。 なぜなら、モノの量が把握できない上、そのお宅のどこまでトラックが入れるかということもわからず、正確なお見積もりが出せないからです。 こうした理由で、弊社では直接スタッフが伺い、モノの量と搬出経路をその場で確認します。 また事前に伺うスタッフは女性ばかり。これは業界でも珍しいようで、女性ならではの目線で今後どうしていきたいかを、丁寧にヒアリングいたします。 具体的には以下のようなことをお訊ねします。 今回依頼された経緯や理由 今後この家をどうするのか(そのまま住むor引っ越す) 探したいものがあるか その他、ご本人やご家族様のご意向 モノの多さにも幅があり、ただ散らかっていることもあれば、床から天井、さらにお風呂までぎっしりモノが詰まっていることもあります。 「モノが多い、片付けられない」とひと口に言っても、状況はいろいろなんですよね。 さて、モノの量と搬出経路がわかったところで、いよいよお見積りです。 簡単に言えば料金はモノの量で決まり、具体的には ダンボール何箱相当が必要か トラックの台数や大きさ 作業員の数 有料で処分するアイテムの数 などから算出します。 弊社がある瀬戸市には古くからの大きなお宅が多いため、家一軒を整理する際、大きなダンボール(みかん箱2つ分)が100個以上ということもよくあります。 なお、「他社より絶対安いです!」という業者には要注意です! こうした業者は、作業員の人数が極端に少ないため立会い時間が長くなり、その分ご依頼主の方に負担がかかってしまいます。 安かろう、悪かろうというのは、この業界では常識といえるかもしれません。 ちなみに弊社では、作業は6時間程度を目安にしております。 工程の(4)「作業」からについては、後編で詳しくお伝えします。
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