人生100年時代 ― 地域とともに創る健康寿命の延伸
コラム 大橋運輸について
人生100年時代に求められるもの
「人生100年時代」という言葉が定着し、日本は世界有数の長寿社会となりました。しかし、長生きすることと、健康で充実した人生を送ることは同じではありません。高齢化が進む中で、医療や介護への不安、地域コミュニティの希薄化、孤立の問題など新たな社会課題も生まれています。
日本の平均寿命と健康寿命
| 性別 | 平均寿命(2025年:簡易生命表) | 健康寿命(2022年:厚生省公表の最新) |
| 男性 | 81.35年 | 72.68年 |
| 女性 | 87.33年 | 74.88年 |
平均寿命と健康寿命の差
男性 81.35-72.68=約8.67年(四捨五入で約9年)
女性 87.33-74.88=約12.45年(四捨五入で約12~13年)
まとめ(最新の公表値ベース)
男性:不健康期間 約9年
女性:不健康期間 約12~13年
日本は世界でも長寿国ですが、健康寿命との差(不健康期間)が依然として大きいことが課題としています。
健康寿命の正式な定義
「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」
・介護が必要になっていない
・病気や障害で日常生活が大きく制限されていない
・自分で移動・食事・入浴などができる
こうした状態が続く期間をさします。
健康寿命が重要な理由
・平均寿命との差(不健康期間)が政策課題になる
・医療費、介護費の増加を抑えるための指標
・地域包括ケアシステムの成果指標
・企業の健康経営の評価にも使われる
・高齢者の「生活の質(QOL)」を測る指標
瀬戸市は健康寿命の延伸は地域福祉計画・高齢者保健福祉計画の中心テーマになっています。高齢化が進行しており、2025年時点で65歳以上の高齢者が30.1%を占め、全国平均を上回っています。これからの時代に重要なのは、「治療より予防」が健康づくりの基本と考えます。人生100年時代を豊かに生きるためには、健康の維持はもちろん、人とのつながりや生きがいを持ち続けることが欠かせません。その実現には、個人だけでなく地域全体で支え合う仕組みが必要となっています。
健康寿命を支える取り組み
大橋運輸は、この課題に対し、官民連携による「せと84ひろば」を今年7月に開設し、地域住民の健康づくりと交流の場を提供しています。せと84ひろばは、地域の方が気軽に集まり、学び、交流し相談できる場所です。現在は公立陶生病院をはじめとする医療機関、企業、地域ボランティア、市民の皆さまと連携し、セミナーやイベントを開催しています。
また、大橋運輸は地域課題の解決と持続可能な未来づくりを目指す「ローカルゼブラ企業」として、利益だけを追求するのではなく、社会的価値の創出と地域活性化を両立させる取り組みを通じて、誰もが安心して暮らせるまちづくりに貢献しています。
2016年「地域健康プロジェクト」を立ち上げ、医療・介護・予防・生活支援を地域全体で支える「地域包括ケアシステム」の実現を目指す取り組みです。2023年には瀬戸市および瀬戸市社会福祉協議会と三者協定を締結しました。
具体的な活動として、バランスボール、ヨガ、太極拳などの運動教室、管理栄養士による健康セミナーの開催、地域コミュニティの活性化支援などを行っています。運動教室では健康維持と交流の機会を提供し、セミナーでは健康管理や人生設計について学ぶ場を設けています。また、シニア世代の生きがい・やりがいに繋がっています。
地域の未来を支える企業へ
人生100年時代において本当に大切なのは、単に長く生きることではなく、住み慣れた地域で健康に、自分らしく暮らし続けることではないでしょうか。その実現には、行政や医療・福祉関係者だけでなく、企業や地域住民が力を合わせ、支え合う仕組みづくりが欠かせません。
大橋運輸は、地域の皆さまがいきいきと暮らせる環境づくりを目指し、健康づくりや交流の機会の創出、地域コミュニティの活性化に取り組んでいます。人生100年時代だからこそ、「治療より予防」の視点を大切にしながら、誰もが安心して暮らせる地域社会の実現を目指していきます。